君のアイラブユーに殺されそう

ばんぎゃるでじゃにおた(新規)、落ちた先はジャニーズWEST。

おたくのインフルエンサーはおたく。

通勤時間がわりと長いのでラジオを聴くことも多いんだけど、ジャニーズ以外のラジオもちょこちょこ聴いていて、その中でもTBSラジオの文化系トークラジオ Lifeがとても好きでここ数年聴いている(と云っても隔月の深夜放送なのでラジオクラウドで視聴してます)。

 

TBS RADIO 文化系トークラジオ Life

 

メインパーソナリティーはチャーリーこと関西学院大学鈴木謙介さん。関学の先生ってだけで中間担は興奮しない?え?)

初めてLifeを聴いたのは、2014年8月放送の「ソーシャル、レジャー、リア充」の回。その時は眠れなくて、ラジコを起動させて、たまたま放送していたのがこの番組で、それはそれは衝撃だった。公共の電波で頭の良い人たちがサブカルチャーっぽい切り口、サブカルチャーっぽいことを語る番組があったなんて…!そんなのサブカル拗らせ女子な私は好きに決まってる。


毎回、テーマの切り口が面白くて、そのなかでも衝撃を受けたのは、2015年8月放送の「ブロック化する社会をどう生きるか」の回。

以下公式サイトより引用。

・考察厨、語り厨の出現(西森)
 →あるデータをもとにアイドルのことを考える楽しみ方(西森)
 →他の人の考え方も楽しめるおおらかさが出てくる(西森)
・ファンカルチャーの成熟度(松谷)
 →ファン層の年代が時間の経過と共にあがり、落ち着いた人が増加(松谷)
・宝塚界隈の考察のあつさ(charlie)
・極端な地雷に対する否定の感情(charlie)
 →それぞれの楽しみ方を犯し合わないためのやわらかなブロック(charlie)

・ジャニーズにおける同担避ける問題(charlie)

2015年08月30日Part2 「ブロック化する社会をどう生きるか」 (文化系トークラジオ Life)

公共の電波で!大学の先生が!ジャニーズの同担拒否問題について!嬉々として喋っている!!!

これをリアルタイムで聴いた時はジャニオタではなかったんだけど、元々「ファンカルチャー」の話がものすごく好きで、周りにいろんな種類のおたくが生息しているから、その界隈がどんなルールで動いているのかっていう話を色々聴いていたんだけど、それを公共の電波で聴けるなんて…!と感動さえした。(どうでも良いけど、LDHのおたくが周りにいないのでLDH系のファンカルチャーについて詳しく知りたい。あの顔フェルトはどこからきたのか、とか)

 

そんな、私の中で激熱なラジオLifeなんだけど、2018年1月に放送された「文化系大新年会2018」の中で”熱量を伝える”ことについて語られていて、それがすごくジャニオタにおけるはてブロ文化、ないしはネット文化に重ねて考えることが出来るなあと思ったんです。

以下公式サイトより引用。

〇熱量を伝える
・解説していくと色々と繋がる(charlie)
 →「○○ってわかる?」から入らないと始まらない(c)
 →共通体験の断絶(c)
 →コンテンツではなくプラットフォームが共通体験に(斎藤)
 →共有されていない人気者(c)

・マイブームを伝える自信がない(c)
 →内容ではなく形式(塚越)
 →「アメトーーク」の面白さは語り口(塚越)
 →10代の化粧品レビューの熱量(c)
 →『正義から享楽へ』(斎藤)
 →観た後に言葉を尽くしたくなる「HiGH&LOW」(西森)

・「エモい」を言葉にする回路が切れている(c)
 →勝手にエモさを見出した側が言葉を尽くしていく(倉本)
 →身体性・ふるまいの強さ(矢野)
 →他のジャンルで活躍した人が小説を書く(矢野)
 →「このひとが」というのが求められる(矢野)

・「何故良いと思ったか」とは別に起きるエモの感染(c)
 →型はすぐ作れるがそれだけでは駄目だということも分かるように(塚越)

 

「文化系大新年会2018」Part5【音声配信】TBSラジオ「文化系トークラジオLife」 (文化系トークラジオ Life)

 

アイドルやアーティストにハマるキッカケって色々あると思うんだけど、ハマりたての頃ってインターネットで色々と検索する訳で、ネットの世界には色んな情報が落ちていて、もちろんアーティスト側から出ている情報を得ることも沢山あるんだけど、それ以上にファンのブログを読んで、徐々に沼落ちしてる人もいるんじゃないかな。

特にジャニオタのはてブロは推しグループに対する秀逸なプレゼンをしているものや細やかなレポが多いと思う。ファンの母数が多い分、投稿される量も多くて、ファンが知らず知らずのうちにインフルエンサーとなって、新たなファンを増やしている気がする。実際にわたしも、WESTさんたちを好きになった時はネット検索しまくって、例の串カツ事件を知った訳だし。

少し話はズレるけど、ヴィジュアル系のマイナーバンドのバンギャルで熱く語っている良質なブログってなかなかお目にかかれない。たまにあるけど本当に数にすると少数で、なかなか見つからない。すごく良いバンドは多いけど、それをインフルエンサーとなって広めようとするファンは少ないんだよなあ。それよりも公式にお金を落として応援しようってお客さんが多いイメージ。(バンギャルの世界ってびっくりするくらい狭いから、そういう内容のことを書いて某所で叩かれたくない願望もあるんだろうけど)

 

ジャニーズWESTを好きになる前から、ジャニオタのはてブロを読むのがすごい好きなんだけど、私がジャニオタのはてブロのなにが好きなのかって考えた時に「おたくが好きなグループに対して、高い熱量で愛を語っていること」かなぁと思って、それってまさにラジオでいわれた「勝手にエモさを見出した側 (おたく)が言葉を尽くしていく(はてブロ)」ってことなのかなあと。きっとマスメディアが同じことを書いていてもふーんで受け流されることも、“同じおたく”が語ってるから、より共感出来てココロに響いてるような気がする。それがうまい具合にインフルエンサー的な役割を果たしていると思う。そういうインフルエンサー的なはてブロがバズれば、グループに対するファンも増えるのかなあと思った。きっと着実な口コミも大事だろう。

ラジオの中で、アメトーークの面白さは芸人さんが好きなモノに対して熱く語る「切り口」だとラジオでも云われていたけど、それもきっと“同じおたく”目線で、巧みな話術を駆使し好きなモノについて語られているから、あれは面白いのかなあとも思う。

 

ラジオの中でも出てきたけど「感想が独り歩きしている」ということ。これってジャニオタだけでなく、今のオタク文化ないしはインターネットの世界ってこれにつきると思う。メリットを上げるなら、例えばはてブロやTwitterの投稿がバズってインフルエンサー的な役割担う事だろう。でもこれってデメリットとしても上げることが出来ると思う。例えばメンバーへの誹謗中傷がバズることもあるだろう。言葉が独り歩きしすぎて、それを見た周りの人が暴走しているのを見るのは本当つらい。特にメンバーに対する誹謗中傷系って雪だるま式に大きくなってあることないとこが書かれ増えてく。ファンの母数が多ければ多いほど、それが顕著にあらわれている気がする。 ちょっと前に話題になった岡田さんの結婚に対する是非も、ある種のインフルエンサー的に是非が広まって、ブログを書かれた方々以上に野次馬が盛り上がっていたなって印象なんだよな。個人の感想です、と書いていても、それだけの是非をうむし、なかなかやっかいだよなあ。

 

けど、アメトーーク的なプレゼン系の内容なら最終的にはマネタイズできるんじゃないかな〜〜〜。意外とおたくが語ることって需要あると思うんだけどな〜(ジャニーズ問わず)

東京とかでたまに行われているファン主催イベントみたいな形で、ロフトプラスワンあたりで『ジャニオタによる大プレゼン大会』ないしは『ジャニトーク』的なものを誰かしら企画してくれないかな…。各グループのファンがそれぞれのグループのプレゼンを延々としていくっていう。すごく聴きたいんでどなたか企画してください(他力本願)

おたくが語る言葉から推しグループのエモさが感染をして、おたくが増えていくとかウィンウィンじゃん。